地域学習支援情報 検索システム

活用方法・学校

学習支援システムの目的

西宮市では、小学校、中学校を通して子どもたちが西宮を知るための副教材が整備されています。 小学校では、「わたしたちの西宮」「わたしたちの西宮 郷土資料集 西宮のむかし むかし」が、中学校では「西宮郷土資料集」がこれにあたります。 いずれも西宮の歴史やまちの成り立ちについて紹介されています。

これまで、これらの副教材は社会科の学習対象として扱われてきたことが大半だったと思われます。 しかし、「総合的な学習の時間」や「持続発展教育(ESD)」が文部科学省において推進される昨今では、これら地域について学ぶことが一層必要とされてきました。

こうした背景からも、先生方にはより一層、地域について理解していることが求められ、いつでも、どこでも、必要な時に地域情報を入手し、身に付けていただくことができるように本学習支援システムを構築しました。

歴史の理解は、現在のわれわれがどのような基盤に立脚しているかを教えてくれますし、数ある選択肢の中から歴史的事実となった選択肢がなぜ選ばれたかを考えれば、われわれが未来に向かってどのような選択をすべきかについて重要な示唆を与えてくれます。 1963年の文教住宅都市宣言、1983年の平和非核都市宣言、2003年の環境学習都市宣言はどのような社会的背景の中で策定されたのかといったことにも関連してきます。 地域の現状と地域の先人が積み重ねてきた経験を学ぶことはESDの基本であると言えるでしょう。

小学校や中学校においては、自分たちの暮らしている地元の地域にある横断的・総合的な課題では、「主体的に」取り組む経験を積むことができます。 総合的な学習の時間には、「できあい」の教科書はありません。 学校の先生が地域や学校の実態に応じて自らカリキュラムを作っていくことになっています。

また、教科書がすでにある国語や社会などの教科の学習であっても、教科書の内容を教えるのではなく、地域や子どもの実態に即して各学校の先生がカリキュラムを創造していく必要があり、先生は地域の実態を把握し、それを教材化していくことが求められています。 小学校の先生方に西宮市環境局環境学習都市推進課から配布されている環境学習サポートガイドと合わせて本ホームページを活用していただければ幸いです。

教員初任者研修

LEAFでは、2009年度から小・中・高・養護学校の新任教員研修において環境教育と地域学習を実施しています。

小学校では持続発展教育(ESD)を進めていく方針が打ち出されており、ESDの実施には「他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、関わりやつながりを尊重できる個人を育むこと」が必要とされています。

地域理解は、ESDの基本です。 しかしながら、初任教員の大多数は市外在住であったり、市内の地理、歴史、文化に初めて接するという現状が見られます。 研修ではモデル的な地域を歩き、グループで地域から学べる事を検討し発表しました。 さまざまな教科をつなぎ、ストーリー性を持たした学習プログラムを考えるなど、身近な地域を素材とし、「つながり」を重視することは不可欠のものとなってきています。

*感想から

小学校での実践 (教育連携協議会主催)

実施校用海小学校【主催:用海小学校教育連携協議会】
実施日平成24年1月27日
活動テーマ地域を知る
活動内容 用海地域は、西宮市内を流れる河川3本が次々と合流し、1本の川となって海に流れ込む地域です。 古くから河川の氾濫が多く、下流域で水位を調節するポンプ場が設置されたり、高潮対策の樋門もあるなど、防災が地域の課題の一つとなっています。 子どもたちが学校周辺の地形、土地の名前、防災設備などを歩き、「語り部」の説明を聞き地域を学びました。

課題解決に向けて

地域への関心・愛着(まちの変遷、自然紹介)

環境保全・環境活動支援(エコカード、市民活動カード支援施設)

防災対策(S&E ウォッチングポイント一覧表)

歴史・文化の保全継承(歴史、文化の変遷)

参考資料

○ 副教材

小学校(各学年単元表・わたしたちの西宮、新学習指導要領)

中学校(郷土資料集、新学習指導要領)

○ 地域資料

郷土資料館HP 書庫 西宮を知るための参考文献

語り部ノート・西宮市エコツアーガイド

町名と祭りの話

歴史紹介

語り部ノート にしのみや